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「Threes!のパクリゲーとされる「2048」がニンテンドー3DSからリリースされる件でザワザワ

 CEDECまっただなか、ゲーム開発者界隈で一つの話題となっているゲームがこれ。


ニンテンドーeショップ

 iOSAndroidでリリースされるや、そのシンプルでわかりやすいルールと操作性で話題となった『Threes! - Sirvo LLC 』。そのゲームデザインの核となる部分を持ってきて無料で配信している『2048』というゲーム。このゲームが本家「Threes!]を差し置いてニンテンドーeショップでリリースされるというのだから穏やかではありません。業界人が頭にクエスチョンマークを浮かべるのも理解できます。

始めるとひたすらハマる化け物パズルゲームとして人気のパズルゲーム『Threes!』のパクリ系ゲーム『2048』が登場し、海外のストアで猛威を振るっている。
その勢いは本家をしのぎ、すでに本家のDL数を越えていることだろう。
なにせ、本家は300円の有料アプリで、『2048』は無料の広告付きゲームだからだ。
人気ゲーム『Threes』、DL数でパクリゲーに抜かれる。異常事態に本家開発者が苦言を呈す。

 正確には完全なパクリではなく、少し改良が加えられているようです。

『2048』を見ていくと、確かに「派生系ゲーム」と言える。
4×4マスの中で数字パネルをスワイプで移動させ、倍数を作っていく基本ルールは同じだ。
しかし、『Threes!』がパネルを1マスずつ移動させるのに対して、『2048』はスワイプと同時に全部のパネルがスワイプした方向に移動できる限り移動する。
また、『Threes!』が1と2という特殊パネルを用意しているのに対し、『2048』はすべて2の倍数となっている。
『Threes!』と『2048』の間にある問題。早すぎるパクり系の登場がゲームに与える影響。

 確かにゲームというのは、ある部分でパクりパクられの部分はあります。縦横シューティングや、横スクロールアクション、FPSRPGというシステム自体はなにがオリジナルか、何がコピーかと言うのはもう難しい。最近では、かなり細かい部分まで特許があったりする。その特許のせいでユーザーに不便を強いる事になったり、陽の目を見ないゲームが出てくる反面、必死に特許を回避した形で新しいゲームシステムが生まれていってるジャンルもあります。

 なので、こういった少し改良を加えたゲームに対しての扱いは難しいし、どこまでがパクリでどこからがパクリじゃないのかというのはなかなか判断が難しい所です。が、それ故に「これって有りなの?」という話しになってるわけです。

 個人的には、ここまでシンプルなゲームで、ほぼそれが核となる部分をそっくりそのまま持ってきて少し改良を加えたとだけというのは、第一印象としてはさすがにあかんやろ〜という気はします。だからといって、オリジナルの作者にしかバリエーションや改良バージョンが出せないとなると、ある意味では発展が阻害されるわけです。

 もうちょい時間をあけてから「2048」をリリースしていればよかったのか?オリジナリティが足りないそれだけの話しなのか?話は尽きません。

 正直、この手の問題を抱えたソフトを任天堂が承認して自らのアプリストアで出してくるってのが、多分ゲーム開発者としては結構衝撃的に受け止められているんでしょう。

 AppleAppleでLet's Worldみたいなマリオに似たモノをリリースしていますし、もう何が何やら。Appleのアプリストアは昔から混沌でしたが、任天堂までこれアリなの?というような。

 “2048”の作者は、19歳のイタリア人だが、このゲームをオープンソースで開発している。“2048”が、“1024”と“Threes!”を下敷きにしたものであることも、公式サイトで明記している。彼自身、このゲームが自分の作品ではないと思っており、だから無料で公開することにしたのだと、『ウォール・ストリート・ジャーナル』に語っている。
 それはそれで結構なことなのだが、“2048”の華々しい成功に、“Threes!”の制作チームは、割り切れない気持ちを抱いているようだ。彼らはインディーズ畑の、プロのゲームクリエイターで、“Threes!”の制作には14ヶ月かかったという。
人気パズルゲーム“2048”は“Threes!”の模倣?誕生秘話を海外紙報じる