雨の音が好き

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剛力さん効果で『ビブリア古書堂の事件手帖』を手に取る

 書評という程でもないけど、この本を手にとった経緯や思ったことなどを書き留めておこうかと。内容についてはあまり書きません。

 私は今までラノベというジャンルの本を読んだことはありませんでした。別に軽蔑してるか、軽視しての事ではなくて単純に手に取る強い動機もなければ、機会もありませんでした。

 アニメ「ソードアート・オンライン」とかは面白かったので、手にとってみようかとも思ったけど、既に7巻くらい出てて全然ライトじゃない!と躊躇していました。

 確かに先入観みたいなものはありましたけどね。というのも、ラノベを好んで読む人にどうして好きなのと聞くと、読みやすくて気軽に読めるからという意見を幾人からか聞いていたので、文字通りLightなものなのだろうという印象がありました。

 そんな折、剛力彩芽さんが主演でのドラマが決定というニュース。主人公のイメージと全く違うとネットでは大炎上。ビブリア古書堂の事件手帖を全くしらない私は一層興味を惹かれ、どんだけイメージが違うのかラノベ好きの知人に聞いたところ、自分で読んだ方が早いてな具合に手渡されました。ええ、すいません買ってません…。奇しくも、ネットでは非難轟々の剛力彩芽さん主演が縁となって私の手元にこうして「ビブリア古書堂の事件手帖」あるわけです。

 話としては、父から受け継いだビブリア古書堂を経営する、本大好きっ子の篠川栞子さんと、本に対してトラウマがあり活字恐怖症なるものを持つ五浦大輔さんを中心としたお話です。主人公の栞子さんは、黒髪の長髪、清楚で薄命な巨乳美人でして、世間一般の剛力彩芽さんのイメージとは似ても似つかない、といいますか対極にあるような女性です。

 読み始めると、確かに難解な言いまわしや漢字も出てこないのですいすい読めます。確かにこの言いまわしはどうだろうとか、その台詞に対してこの返しはどうだろう…というような点もなくはないです。それが気になって、頭の中で構築してた世界が破綻しちゃったり、これは文学とは言えないと怒り狂う人がいたとしても、私には関係のない事です。

 本に対するちょっとしたウンチクが、私のようなにわか本好きの心をくすぐります。悪く言えばあっさりしていて、とんでも無いミステリーが潜んでいて驚愕という風にはならんのですが、キャラクターが魅力的で、テンポも良く話が進んでいくので物語を追いかけるのが面白い。そんな作品です。私にとっては初めてのライトノベルですが、とても楽しめました。

 日本語はやっぱり日本語で、確かに日本語的な綺麗な言い回しや、修辞技法の妙といった事柄も確かに小説を読む上で重要なポイントだとは思うけど、それらと切り離して、登場人物や世界観や設定といった、物語そのものの面白さを日本語として理解する事はできるわけで、そのセグメントだけを切り取って面白いなら、それはそれでいいじゃんと思うわけです。

 設定やらなんやらがドラマ向きのお話で、これを読んでドラマ化を考えない関係者がいたとしたらよっぽど感度が悪いんじゃないかと思うぐらい良い題材です。実際ドラマ化もされましたし。ただ剛力彩芽さん主演というぶっとんだキャスティングは異議を唱えざるを得ません。

 しかし、その剛力さんによってこの本『ビブリア古書堂の事件手帖』を手にとることになった私にとっては、あまり積極的に批判することもできず、一定の評価をしなくてなりません。それが彼女の持つ特別な力、剛力というものなのでしょうか…。まんまと私はその力に引き寄せられたようです。

マンガ版もあるようで

 次はこっちも読んでみようかと