雨の音が好き

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PS4発表の記事で日本経済新聞が盛大にやらかした件

 これぞ僕達の日経クォリティーともいうべき記事なので、後世の教訓となるようここに石碑でも立てておこうかと思います。

 日経本誌朝刊にも掲載され、ネットでも読むことができます。問題の記事はこちら。


ソニー、ゲーム機復活へ正念場 「プレステ4」年末投入|日本経済新聞

 痛いニュースでも取り上げられています。(日経 「本体メモリー、PS4は8GB、WiiUは32GB」|痛いニュース

 一応補足しておきますが、WiiUのメモリー32GBとは通常パソコンで言うところのハードディスクに相当する部分です。

 この記事を書いた人の脳内で、どのような化学反応が起こったのか興味深いところですが、WiiUよりもはるかに高スペックと言われる後発のPS4の容量が少なく、これほど大きな数字の違いが両者にある事に何も疑問を持たなかったのでしょうかね。悲しいかな、『ギガは10億』という、そこを説明しておいてなぜ間違うという事でもありまして、おそらくこれもよくわかってないからこそのテンプレートなのだろうという推測もできて、清々しいまでの潔さを感じます。

 この日経新聞の記事で言うと、このようになります。

機種 メモリー(おおよそ)
WiiU 32GB
PS3 320GB
我が家のiMac 3000GB

 これ、誰か一人ちょっとでもパソコンに詳しい人がいたら直ぐにおかしいと気がつくと思うんですが、2月22日11時30分の時点でまだ修正すらされてません。

 と、このように日経はとんでも無いポカをやらかす新聞ですので、自分が門外漢である分野の記事をへぇ〜そうなんだと思って得意げに取引先の担当者に話していると、会社に入ってからのスタートダッシュも台無しという事にもなりかねませんので、学生の頃から日経新聞を読まれる方はその辺を念頭に置いた上で読むという習慣をつけることで、自身のリテラシー向上に繋がるやもしれません。

 書くのもアホらしいですが、補助記憶装置と、一次記憶装置であるメモリーがごっちゃになってしまったんだろうと推測できます。意味を取り違えている点で、単なる誤植とも考えにくいです。確かにUSBフラッシュメモリーだってメモリーと言うし、WiiUの補助記憶装置もフラッシュメモリーです。でもそんな事はちょっとパソコンに詳しい人であればわかる違いでして、全国紙の紙面で記事を公開するような人たちがわかってないのに記事にしちゃったという点で驚きです。よく読むと、操作性の項目も軽くぶっとんだ内容になっております。

 軽減税率を社会に求めるのであれば、まずは『ちゃんと日経読んで』リテラシー向上を示して欲しい所です。

近年、いわゆる文字離れ、活字離れによってリテラシー(読み書き能力、教養や常識)の低下が問題となっています。国や社会に対する国民の関心の低下が懸念される状況です。国民のリテラシーが衰えていくことは、国の文化政策としても好ましいことではありません。知識への課税強化は確実に「国のちから」(文化力)の低下をもたらし、わが国の国際競争力を衰退させる恐れがあります。
新聞協会の声明全文 |日本経済新聞

 捨て身のパフォーマンスによって、世のリテラシー向上に務める日経新聞さんの姿勢には、とても好感をいだいております。今後も愛読させて頂きます。