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ブレインストーミング成功の秘訣 - 20歳のときに知っておきたかったこと (ティナ・シーリグ)

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
ティナ・シーリグ (著), Tina Seelig (原著)



 所謂ブレストですが、いざ会議となると「何かを決めなきゃいけない」という焦り、「言ったら言ったで責任を負わされる」、「アイデアを否定されて野次られるのでは?」といった余計な考えからか、結局一部の人しか発言しなくなるというような場面を良く見かけます。

イデアに「悪い」ものなどない――そう考えられたらブレイン・ストーミングは成功です。実際にブレイン・ストーミングをする際には、駄目なアイデアなどというものはないと、はっきりと示すことが重要です。実現可能性がなければ価値はない、という思い込みをなくす必要があるのです。奇抜なアイデアを大歓迎すれば人に話す前にアイデアを編集してしまうクセはなくなります。
p.56

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
(2010/03/10)
ティナ・シーリグ

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 自由な発想で様々なアイデアだす為には、明確に「これはブレインストーミングなので、とにかくアイデアを出し合いましょう!」という、ルールのようなものを出席者全員が理解しておく事が重要だと思います。役職や立場を超えてそれができないのであれば、その時点でブレインストーミングとしては失敗と言えるのかもしれませんね。

 特に、「人に話す前にアイデアを編集してしまう…」ってのは、うーんあります。思いつきだけど変なアイデアだから言うのはやめておこうと、自分の中で勝手にボツにしてしまうアイデアも少なくありません。そういうものに限って、他人から同じようなアイデアが出て「おぉー!そのアイデアいいね!」となって、言っときゃよかった!ってなったりね…。

提案された時は非現実的で、とんでもないと思われたアイデアも、長い目で見れば一番面白かった、ということはよくあります。
p.56

 個人的にも、経験豊富な人ほど、とんでもないアイデアばかりだけど次々アイデアを出してくれる人を重宝する傾向があるように感じます。特に、窮地に立った時こそ、自分にない発想を求めて頼りにされるかもしれません。

 しかし、ただ奇抜なアイデアを次から次へと出せばよいと言うわけでもありません。とんでもないアイデアであっても、それがちゃんとミーティングの流れに沿っている事が重要だと思います。本書では、IDEOブレインストーミングのルールとして、特に重要なものとして一つ挙げられています。

ほかの人のアイデアを発展させること
p.56

 このルールは、流れを大切にしつつも、アイデアを出す為のテクニックとしては有効なルールの一つに思います。

 また、他人のアイデアを発展させるというのは、他人のアイデアに対してダメ出しするだけでなくて、それを発展させる為の更なるアイデアを提案するという形になります。たとえ踏み台にしたとはいえ、あなたの意見がなければ、私の意見は出なかったという事になります。このポジティブなスパイラルを生み出す事が重要のようです。あまり否定をしないというのは、ブレインストーミングの基本として色んな書籍でも述べられていますね。

 多くの人から様々なアイデアが出て、それを発展させる事によって、最終的には一つのアイデアであっても、たくさんの人が「このアイデアには自分のアイデアが盛り込まれている」という参加意識を持つことができれば、その後の実現に向けてのプロセスでも大いにメリットがありそうです。