Steinberg UR22を購入して約一ヶ月が経過しました。使ってみた感想などをつらつらと書いてみたいと思います。
スタインバーグ・ジャパン USBオーディオインターフェース デスクトップ型 UR22posted with amazlet at 13.03.07スタインバーグ (2013-02-20)
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音質は特に問題を感じない
まずは気になる音質ですが、上から下まで綺麗に出ているように思います。団子になることがなく、はっきりとした粒立ち。分離がいいという言い方をしてもいいと思います。iMacの標準のスピーカーや、イヤフォン端子とくらべてもその差は明らか。iMacの音を良くしたいと思うなら勝手損はない製品と思います。ちなみにiMacの音質はAppleの中で一番いいんですって。今日たまたま本屋で見かけた「Macオーディオ 2013」に書いてありました(そんな本が出てるんですね…)。本当にこれで一番なのという気はしたのですが。
CDジャーナル・ムック Macオーディオ 2013 (CDジャーナルムック)posted with amazlet at 13.03.07
USBでの不具合はなし
MacのUSB3.0対応は去年が始めてです。対応直後は色々と不具合があったようですが、iMac Late 2012 では特に問題なく使用できています。Parallels Desktop上のWindows 7でも問題なく使えています。
MIXノブは用途によっては微妙に感じる
UR22は、INPUT端子が2系統あります。そのINPUTの入力と、DAWからの入力を内部回路によってミックスして再生する事が可能です。このツマミがあることによって、ゼロレイテンシーで入力をモニタリングができるわけです。
だけど、これINPUT1に入力されたものも、INPUT2に入力されたものもパンニングがセンターになるんですね。なので、マイクとかギターとかのモノラルソースを突っ込んで使う時はいいのですが、シンセとか、ギター・エフェクターをかましてステレオで入力する時、iPhoneやターンテーブルなどを突っ込むととても気持ちの悪いサウンドになります。この安さなのでしかたがないけど、そういう使い方を想定しているなら、結局ミキサーが必要になります。
もちろんステレオソースのものを入力できないわけではないけど、このMIX機能は使い勝手が悪いです。あと、若干DAWに回しきってもINPUTからの入力がOUTPUTに漏れてしまうので、実用上ほぼ問題になる事はないとはいえ、気持ち悪い人は気持ち悪いかも。詳しくは下に記載した関連記事を見てください。
Mac OSのスリープしても光り続けるLED
これは対処方法があれば教えて欲しいのですが、Macをスリープモードにしても全面のUSBのLEDランプが消えてくれません。どっちかというとMacの仕様上の問題なんでしょうけど、夜暗い部屋に煌々と光るLEDは見た目的にもちょっとうざいですし、電力的にも殆どかからないとはいえ気分の良いものではありません…。iLok等のドングルのLEDは消えてくれるのに…。
コストパフォーマンスがとにかく良い、手堅い製品
スペックは申し分ないし、目立って欠陥もなければ、価格も安い。という事で、この商品が狙うところの初心者には十分な性能だと思います。Cubase AIがついてるのもお得。MacでCubase 6.5、WindowesにCubase AIを立ち上げるといった事もできるので使いようによっては便利かも。サイズがコンパクトなので、ちょっとした録りにも使えるし使える幅は広い。シンセといった機材持ちには別途ミキサーが必要に感じてくるので、それを前提にシステムを考えた方がいいかもしれません。この価格帯の、手堅い製品の一つになりそうです。