SF作家である伊藤計劃(いとう けいかく)氏は、2009年に34歳という若さで亡くなっている。もう氏の新作小説を読むことはできない。
『虐殺器官』は、2007年発表された氏の処女作で、「ベストSF2007」国内篇第1位、「ゼロ年代SFベスト」国内篇第1位。その後、親交のあった小島監督の依頼のもと「METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTS」のノベライズを行った。
元々はただのメタルギアファンで、『虐殺器官』も元々は「スナッチャー」を元にした二次創作小説が原型と言われている。こういうと、小島監督やメタルギアがあって注目された作家であり作品だと思われがちだが、『虐殺器官』は純粋にSF小説として素晴らしい。だからこそこれだけ多くの人が絶賛しているのだ。
最近はKindle版『虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)』も販売されている。
※来週(8月8日)にはイラスト付きの新調版が発売予定。このシンプルなカバーが好きという人は今のうちに手に入れておいた方が良い。
ノイタミナムービー第2弾
現在、『虐殺器官』に加えて氏の小説『ハーモニー』合わせて「Project Itoh」として劇場アニメ化される予定。2015年を予定していおり、ノイタミナムービー第2弾として公開される予定だ。
ちなみに第一弾は言わずと知れた『PSYCHO-PASS サイコパス』だ。これはもう楽しみにせざるを得ないじゃないですか。