またひとつソードアードオンラインの世界に近づいた!(のか?)。「Project Morpheus(モーフィアス)」が遂にお披露目です。映画マトリックスでは、主人公ネオを現実世界にいざなったモーフィアス。バーチャルとリアルを行き来する彼が由来となっているんでしょうか。
SCE内部では結構長い間研究がされていた(と噂されていた)本製品ですが、既にあるOculus Riftと言った既存のデバイスに対する研究も同時に反映されている様子。
Oculus Riftの初代Development Kitでは解像度が荒くドットが見れる程荒いものでした。またフレームレートの問題もありました。
Check out a photo of "Project Morpheus." Pretty cool, huh? pic.twitter.com/znCemKqpN4
— PlayStation (@PlayStation) 2014, 3月 19
特徴
- 1920×1080のFull HD対応(水平視野角 90度以上)
- 加速度センサー搭載
- ジャイロセンサー搭載
- PlayStation Cameraによるトラッキングを利用
- 3Dサラウンド対応
カメラによるヘッドトラッキングに超絶期待!
あまり現時点では注目されていないですが、カメラによるヘッドトラッキングが可能という点は、ゲーム性において意外とでかいです。
例えば『避ける』という動作、『前進後退』、『しゃがむ』といった動作も拾うことができます。Oculus Rift等は、基本PCの前に座ってキーボードを使って遊ぶ事が前提でした(WASDを手探りで探すのが難しい……)。あくまで、視線変更操作が出来て、見え方が違う拡張ディスプレイという意味合いがデカイです。
しかし、コントローラーを手に持ち、身体を使って遊ぶことが出来れば、よりみんなが想像するようなヴァーチャルリアリティ体験に近いものが実現可能です。例えば、物体を横から覗きこむといった事も可能なはずです。いや〜未来に一歩近づいた!
バーチャル彼女を好きな角度から見れる!
身長の低い彼女ならプレイヤーを見上げてくれる!
アイドルのライブを観客目線で臨場感たっぷりで体感できる!
土下座させられるけど、ローアングルだからご褒美が!
なんて、いや〜こういうのが得意な日本人開発者の皆様には是非頑張っていただきたいです。夢が広がりますね。
既にSONYから出ているヘッドマウントディスプレイHMZの映像は忘れよう!
既に店頭で展示されているSONYのヘッドマウントディスプレイ『HMZ-T3』等で映像を見た人も居ると思います。Oculus Riftを既に体験した人はわかると思いますが、視野角が90度以上というのは、それらのヘッドマウントディスプレイとは見え方が全然違います。
『HMZ-T3』は、目の前に映画館のような巨大スクリーンがあるように見えますが、90度レベルになってくると視野のほとんどが画面になると考えて良いです。表現が難しいですが、水中マスクを付けて周りを見渡したような感覚に近いです。
また、ゲーム内で巨大ロボットの操縦席の視点になった時は、アトラクションに載ってるかのような感覚に近いです。なので、体験としては全く違う衝撃があります。一般のヘッドマウントディスプレイでの映像体験では味わえない、ゲームに特化したヘッドマウントディスプレイというものを楽しみにしておいて良いと思います。
PS4の未来を担う程ではないが期待。特にインディータイトルにはチャンス
おそらくSCEとしてもコレがPS4の未来を担う製品という位置づけはしていないと思われます。購入層も私の様な一部のマニアックな層だけでしょう。ゲームに限らず様々な分野で地に足をつけるための足がかりといった位置づけの製品でしょう。
ゲームタイトルに関しても、そんなにボコボコリリースされるわけでは無く、PC版でOculus Riftに対応のモノがPS4版ではMorpheusで遊べるという程度に留まるのではないかと思われます。ただ、こういったものが大好きなインディーデベロッパーには期待です。彼らにとってもまたとないチャンスになるはずです。インディータイトルに力を入れてるSCEの方針とも合致するのではないでしょうか。
まあ私は速攻買いますけどね!