雨の音が好き

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Steinberg UR22のレイテンシーまとめ

 先日購入したSteinberg純正オーディオ・インターフェイス「UR22」まだがっつり使ってるわけではないですが、レイテンシーを纏めて見ました。ちゃんと音をループさせて測定したわけではなく、DAWに表示されたレイテンシーを表にしました。

動作環境

 まだCubase7にはアップデートしてません。なかなかお金がそこまで回りません…。Parallels Desktopはデモ版です。ひと通りVOCALOID等の動作が確認できたら購入しようと思っています。仮想環境にはWindows 7 (SP1)をインストール。Win 8にしようかとも考えたんですが断念。

対応サンプリング・レート

 UR22は、コンパクトサイズながら192kHzに対応しています。Cubaseのプロジェクト設定ではこのように表示されます。一応、下は11.025に設定する事ができますが実用的ではありませんね。という事で、今回は44.1kHz、48kHz、96kHz、192kHzでのレイテンシーを纏めてみました。

Buffer Sizeの幅

 これまだよくわかっていないのですが、使用する周波数やOSによってBuffer Sizeの上限と下限が異なります。これがどういう原因に起因するのかはわかりません。Parallels Desktop上のWindowsだからでしょうか。単にOSの違いによるASIOドライバー仕様って事なんでしょうか?

Mac OS X Mountain Lion (10.8.2) - 48kHz

48kHzだとバッファーサイズの幅は、最小が32 Samplesで、最大が2048 Samplesです。

Mac OS X Mountain Lion (10.8.2) - 192kHz

192kHzだとバッファーサイズの幅は、最小が64 Samplesで、最大が2048 Samplesです。

Windows 7 on Parallels Desktop - 192kHz

Windows 7で192kHzにすると、最大値はなんと8192 Samples。

Parallels Desktop環境

 Parallels Desktopは、Mac上でWindows仮想環境を動かすためのソフトです。今回、久しぶりに使ってみたのですがすごく良くなっていますね。ここまでスムーズにWindows環境を統合できるとは思っていませんでした。

 ただ、Parallels Desktopによる影響は今回良くわかっていません。後日、純粋なWindows環境で試してみて比較したいと思います。

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レイテンシーの基本

 Buffer Sizeとは、一度にやり取りするデータサイズの量の事です。バケツリレーで例えると、バケツの大きさに相当します。小さいバケツならすぐに水が溜まるので、短い時間で次の人に水を渡せる。大きいサイズなら貯まるまでに時間がかかり、次の人に渡すまでに時間がかかります。同じ事で、バッファーサイズが小さいとデータをどんどん送り出せるので、レイテンシー(遅滞)が少ない。バッファーサイズが大きいと、レイテンシーも大きくなるという単純な相関関係にあります。

 じゃー、バッファーサイズが小さければいいのかというと、ノイズが発生したり負荷が高くなったりとやや不利な面があります。ですので、ある程度のバッファーサイズは確保しておくのが無難です。このレイテンシーは、MIDIキーボードなどでPC上のソフトウェア・シンセサイザーを演奏するときのレスポンスにも影響します。私の場合、一時的にバッファーサイズを最小にして、レイテンシーを下げる事もあります。

 また、バッファーサイズが同じでも周波数が高いとレイテンシーは少なくなります。48kHzと96kHzでは、データ量は単純に2倍違います。96kHzの方がデータ量が多く、その分レイテンシーが低くなります。バケツのサイズ(バッファーサイズ)が同じなら、蛇口から出る量(周波数)が多いほうが早くバケツに水が貯まるので、早く次の人に渡せるという理屈です。

測定結果 ※ネイティブなWindows 7環境のデータを追記

 ちと表がみにくいかもしれませんが、Rangeの列がその周波数にした時に設定可能なバッファーサイズの幅です。中央の白いセルの数字がレイテンシーで単位はmsec(ミリ秒)です。これは、測定結果ではなくてDAW上で表示されるレイテンシーの数値です。ネイティブなWindows環境(Macじゃなくい自作PC。結構ハイスペックです)でもテストしてみました。結果は、Parallels Desktopと同じでした。

 例えば、Mac でサンプリングレードが96kHz。バッファーサイズ 512 Samplesの時の入力レイテンシーは、6.948msecです。出力レイテンシーは7.677msec。



 最も出力レイテンシーが低いのは、Mac OS の192kHz/Buffer Size 64の2.609msecでした。ざーっと見渡しても、まずまずの結果ですかね。悪くないです。実用的。

 計測時のドライバーのバージョンはこの通り。

 ちなみに、プロジェクトのビットレートは24bitです。

追記

 Cubase 6.5.4 for Mac OS Xを64bitモードで起動しても結果は同じでした。あとプロジェクト設定でのビットレートも変えても結果は同じでした。実は、恥ずかしながらWavesのアップデートをしてなくてWaves 8を使用しています。Waves 8は32bitのプラグインなのでクライアントもそれに合わせて32bitで使用しています。Waves 10が出たらWUPに登録しようかな…。