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iMac 2012 Late 用のメモリー購入時に注意すべき事とおさらい

 Apple Storeのカスタマイズで16GB(8GB×2)にしておいたのですが、更にMAXの32GBにするために、新たに市販の汎用メモリーを買ってみました。なんでもCLに注意しないといけないらしい(後述)のですが、買ったのはこれ。既に続々とiMac Late 2012や、MacBook Pro Mid 2012、Mac Miniでの動作しているという報告があがっているので、とりあえず相性問題に関しては安心できるし、価格もお手頃という事で一番買いのメモリーです。

追記:到着して増設してみました→iMac 27インチ Late 2012のメモリー増設とその手順

↓購入したメモリー。問題なく使用できています

 27インチモデルは背面の蓋をパカっと開けてユーザー自身が簡単にメモリー増設を行えます。21インチの方は、MAX16GBでApple StoreやApple認定整備店に持込することで増設が可能です。

スペックおさらい

 iMac 2012 Lateのメモリースペックは SO-DIMM DDR3-1600 (PC3-12800)です。

SO-DIMM

 『SO-DIMM』規格というのは、通常のパソコンのメモリーに比べてサイズが小さく、一般的にはノートブック向けとして販売されているメモリーです。なので、SO-DIMM規格じゃない通常のDIMM規格のメモリーを買ってきてもiMac 2012 Lateでは、差し込み口にすら入りませんw

DDR3-1600

 『DDR3-1600 (PC3-12800)』これは、メモリのチップ規格とモジュール規格です。DDR3-1600というのは、DDR3というチップ規格で1600MHzで動作するという事を意味しています。

DDR3のデュアルチャンネルに注意

 DDR3は基本的にDual Channelで動作させて高速化する事を前提としています。これは、同じ容量、同じ規格のメモリー2枚をペアで、2つの専用スロットに挿す事で、倍のデータレートを扱う事ができるようになります。PC-1333とPC-1600を混在させたり、8GBと4GBを混在させると折角のデュアルチャンネルが無効になってしまいます。

 iMac 27 Late 2012の場合、4スロットありますが、それぞれ2スロットづつペアになっていて、Aグループ、Bグループの2つに分かれている事になります。ですので、16GB増設となると8GBを2枚増設してデュアルチャンネル(Dual Channnel)で駆動させて16GBする事になります。スロットがあるからといって、4GBと4GBと4GBと8GBの4枚指して20GBだ〜というのはあまり効率が良くないという事です。

 また、相性的にも色々問題になる事がある為、容量と規格が同じなのは必須条件として、少なくても同じグループ内のメモリーは同じメーカーの同じ製品にすべきというのが一般的です。シリコンパワーの8GBメモリーと、秋葉原で安く売ってたから買ってきたバルクの8GBのメモリーを組み合わせるというのは、リスキーだと言われます。

 その為、iMac 27 Late 2012のApple Storeのカスタマイズで4GB*2枚にしておいて、その4GBを外して全部同じメーカーの8GBメモリーを4本買って32GBにするというのが、実は価格面でもDual Channnelの観点から言ってもメリットがあります。

PC3-12800

 ちなみに、PC3-12800とは12.8GB/secのデータ転送速度があるという事で、基本DDR3-1600 = PC3-12800という一対一の関係になっています。ややこしいですね。検索する時は「DDR3-1600」で検索して問題無いです。

見えないスペック CAS Latency (CL)に注意

 表記されることがまちまちなスペックとしてCAS Latencyというものがあります。SO-DIMM DDR3-1600の中にも、CL9だとかCL11とかいう裏スペックのようなものがあります。ああややこしい!

 購入したシリコンパワーのメモリーはCL11です。


モバイル向けメモリーモジュール|シリコンパワー

 CLの数字は小さいほうが良いというのが一般的です。ですが、DDR3-1600では殆どがCL11で、それ未満を探そうとすると殆どないという状況で、あっても高価という感じです。なので、CL11がどうかというのは、あまり気にする必要はないと思っています。もっと詳しくいうとCL11(11-11-11-28)みたいな、括弧内のような裏の裏のスペックがあったりしますが、もうこれは無視していいかと。

実際にデータの読み書きが行われるまでにかかる遅延時間のことをCASレイテンシという。時間の単位は、コンピュータ内の各回路の同期に使われるクロック信号の発行回数(クロック数)が使われる。メモリの仕様表に「CL=2」「CL=3」などの表記があるが、これはCASレイテンシがそれぞれ2クロック、3クロックかかることを示している。一般にこの値が小さいほど動作速度が速い。
CASレイテンシ【Column Address Strobe latency】(CL)|IT用語辞典

 注意すべきは、どうもiMac 2012 Lateでは、CLを揃えておかないと1600MHzで動作するはずのメモリーが1333MHzになってしまうというような報告があるようです。

New iMac, Upgraded Ram, But Ram Running @ 1333mhz|MacRumors

iMac part 166|ログ速

 DDR3-1600とDDR3-PC1333を混在させると、1600MHzで動作しないというのは当然のことながらCAS Latencyにまで注意しないといけないというのはちょっとびっくりですね。

動作電力というのもあるよ!

 メモリーには動作電力というものがあります。通常DDR3は1.5Vで動作しますが、SO-DIMMに関してはノートPC向けという事もあって、消費電力を抑える1.35V版などが存在し、DDR3L等と表記されることがあります。基本的には購入するべきなのは1.5Vで問題ないですし、逆に1.35Vを買うのはリスキーかもしれません。また1.35Vのメモリーを付けても、結局1.5Vで動作する可能性が高いです。

iMac Late 2012での動作が報告されているメモリー

 シリコンパワーのメモリーは8GBが2枚ついて16GBです。Dual Channelメモリーは基本的に二枚セットで買うのが一般的なのでこのパッケージは便利です。他にもTranscend JetRamもDDR3-1600のメモリーをリリースしています。シリコンパワーに比べて安く見えますが、こちらの場合は2枚買う必要があるので注意が必要です。値段を掛ける2しないとダメです。

2枚セットなので1個購入すればOK
※私が購入したメモリーで問題なく快適に動作しています(3ヶ月経過)
これは1枚なのでDDRで駆動させるには2個購入が必要